親御さんへ伝えたいわけ

キミタメは発達障害の学生の就活リアルをお伝えすることを目的としていますが、キミタメがメッセージを送りたいのは発達障害の学生だけではなく、その親御さんに対してもです。いや、どちらかというと親御さんに対して伝えたいことの方が多いかもしれません。
というのも発達障害の学生の就職(進路)の決定には発達障害である学生本人の他に、親御さんにも深く関わっていただく必要があるからです。
もちろん就職に関しては社会に出て働く当人である発達障害の学生が主人公であり、本人の意思決定を尊重すべきですが、発達障害の学生が主体的となって周りからのアドバイスや情報の提供もなく自分自身で進路を決定し、企業、業界研究やエントリーシートの作成、求人の応募などといった就活をひとりだけで進めるのはなかなか難しいのが現実のところです。

もし仮に本人がひとりで就活に取り組んだとしても多くの場合が上手くいかず良い結果が出ません。そしてそれを本人が何が問題なのか、何が間違っているのかも分からずにいて、その無限ループの中でズルズルと時間だけが過ぎていきます。いつまで経ってもいつまで経っても内定が出ずに、まるで出口の見えないトンネル状態となり辛い思いをすることになってしまいます。

就活解禁からしばらくは周りの学生達に合せて発達障害の学生もがむしゃらに就活に取り組むのですが、周りの学生達が内定を獲得する中で自分だけがなかなか内定が出ない。 “このままでは就職ができないのでは…?” と焦りを感じはじめた頃になってようやく親御さんの関与が入りだします。ですがその頃になると就活をスタートしてから月日がだいぶ経っていて(例えば大学4年の秋冬ぐらいになっている)、そこからあらゆる方向性を探っているうちに卒業の時期がやってきてしまう…。そのような例をこれまでも多くみてきました。
ですから大事なのは親御さんにはお子さんと一緒になって進路や就職を考えていただきたいのと、できることなら早い段階での関りを持っていただきたいということなのです。

この先でまた詳しくお伝えをしていきますが、もし仮に就職に向けて精神障害者保健福祉手帳の取得を検討しなければならない場合には、それは本人だけではなくご家族での話し合いや決定が必要になります。そうなるとこれは家族内の問題になります。発達障害の学生の就職、将来の進路の決定にはご家族の支援や関わりがマストであるということを知っておいてください。保護者である親御さんが冷静に発達障害の学生の将来を見据え、導いていく必要があるのです。