高校から大学へ

本題である就活の話の前にまずは発達障害の学生が大学生活で抱えやすい困難についてお話をします。というのも、大学生活で発達障害の学生が感じている困難について知っておくと、発達障害の学生が就活でぶつかる壁や難しいことをより理解しやすくなるからです。
発達障害の学生が大学生活の中で抱える困難はさまざまですが、これまでに寄せられた相談のケースからいうと、ざっくりと大きく以下の3つに分けることができます。

①就学、履修
②進路、就職
③対人関係

これら大学生活で発達障害の学生が抱えやすい困難。いずれの3つにいえることなのですがそのベースにあるものは共通しています。それはこれまでにはなかった環境やシステムの変化、つまり高校と大学との就学環境の大きな違いです。

例えば大学ではそれまでの小学校、中学校、高校の頃にあったようなクラス別けがありません。またクラス担任もいません。もちろん大学にも先生という立場の方はいらっしゃいますが、それまでのいわゆる “先生” ではなく、同じ先生といっても “研究者” “専門家” “教授” であったりするわけです。
ですのでそれまでのクラス担任の先生がしてくれていたような手厚いサポートをおこなってくれる人や細かく学生の様子を気づかい面倒をみてくれてる人というのは基本的におらず、勉強面、進路面、友人関係面、すべてを学生自らが自主的に動くことが必要となる環境となります。
大学生活では誰かからの細かい指示は与えられず、自分で判断をしていかなければいけないことが全般に増えます。しかもそれをこなさなければ次の学年へと進級するのが難しくなるのです。受け身でいても学校生活をなんとかやってこれたそれまでの高校。それが難しくなるのが大学という環境というわけです。

発達障害、またはその疑いのある学生が大学に入学をしてから困難を感じてしまう場面が増える。そしてそのような学生が大学で顕在化をしたり目立つようになる。その理由は高校から大学という就学環境の変化から生じることなのです。
ではこの次から少し詳しくお話をしていきます。