学生でいられる時間は有限!

発達障害、またはその疑いがある学生が自身の障害特性への理解や、発達障害であることへの自覚がないままに周囲の学生たちに流されるようにして同じように就活を進めてしまうこと。そうすると自身に合っていない正しい就活方法を取れないので内定が獲得できずに苦しむことになり、二次障がいとして精神やメンタルを病んでしまうおそれがあることをお伝えしました。

『就活がうまく進まずメンタル不調に』であげた例。
内定がいつまで経ってももらえずに、メンタルがボロボロになりかけた頃に精神科を受診。そこで医師から発達障害の可能性があるので一度検査を受けるようにといわれて発達障害であることが判明したというパターン。
これは結果的には社会に出る前の段階、学生のうちに発達障害であることを明確にできたこと。そしてそこから就活の方向性の軌道修正ができるようになったという点では良いことといえます。ですがやはり最も望ましいといえるのは発達障害であることやその障害特性を親子ともに早くから認識をしておいて、正しい就活方法を就活スタートの時点から取っておくということです。

学生でいられる時間には限りがあり、いずれ学生ではなくなる大学卒業というタイムリミットは必ずやってきます。そして就活にしても新卒採用のスケジュールというのは決まっており、ひとつの募集期間を逃すともうその枠でエントリーをすることはできなくなります。
メンタルを病むことで発達障害であることを学生本人や親御さんがようやく気がつき判明をしていては、大学卒業までの限られた時間を有効に使って就活を進めることや応募をしたい企業へエントリーをする機会を失ってしまいます。
発達障害、またはその疑いがある学生が自身の障害特性への理解や、発達障害であることへの自覚がないままに自身に合っていない就活に取り組んで壁にぶつかるまでの間に流れていった時間は後になっても取り返すことはできません。またメンタルを病み、学業がストップした場合に大学卒業のために必要であった勉強に費やす時間も後になっては取り返すことはできないのです。大学生でいられる時間には限りがあり、その中で社会に出ていくための準備をしなければなりません。

もし就活の途中で発達障害を疑いだしたり、または発達障害であることが明確になった場合にはその後の就活の方向性を再検討して変える必要がありますが、そこでもまた時間を要することになるのを知っておいてください。
まず肝心である発達障害の検査を受けようと考えて医療機関等へ行くにしてもその医療機関の予約状況によっては待たされることがあります。地域によって差はあるかと思いますが最近は発達障害外来が増えてはきているものの、検査を希望する方自体も増えているので直ぐには検査を受けられずに待たされる場合があります。
そして検査を受けたとしても結果が出るまでの間は約1ヵ月程度は掛かるのが通常です。そして検査の結果、医師からの意見なども参考にし、親子間で話し合いながら障がい者手帳を取得して障がい者枠での就活へと方向を変えようとしたとしても、直ぐには障がい者手帳は取得できません。医療機関を初めて受診した日から実際に手帳を取得するまでの間は約半年近く掛かるのです。ちなみにこの間は就活の方向性が定まらない状態となるので就活自体が完全にストップしてしまう学生がほとんどです。

このように就活の途中ではじめて医療機関を受診し発達障害の検査を受ける。そして結果を待つ。そこで障害特性が明確になり、障がい者手帳取得の検討と実際の取得。それから就活の再スタートとなり、発達障害の方向けの求人、障がい者枠雇用の求人探し。エントリーシート作成、面接対策、実際の活動等…。それらを大学4年生時の途中になってやり出していては卒業までの間に合わなくなることは簡単に想像ができるかと思います。
そのような事態にならないためにも『気になったらまずは医療機関等へ相談を』にも書きましたが障害特性について気になることがあったら早い段階で医療機関や発達障害の支援団体などへ相談をしてみること。そして障害特性が明確になったのならこれも同じく早い段階から就活への意識を持ち情報の収集をおこなうこと。それらがとても大切です。