就活がうまく進まずメンタル不調に

これまで発達障害の大学生やその親御さんの発達障害に対する自覚や認識、理解の大切さを伝えてきましたが、それというのは就活を上手に進めるために必要なことであるのと同時に、発達障害の学生の精神やメンタルの不調をきたさないためにも必要なことでもあります。
というのも発達障害に対する自己理解や認識がないまま就活を進めるとそのなかで大きな困難や挫折を抱えてしまい、そこで二次障害として精神やメンタルを病んでしまうことがあるからです。

就活中の発達障害やその疑いのある学生からの相談をこれまで受けてきましたが、周りの学生と比べて自分だけが就活が上手く進まずその途中で本人が精神的に参ってしまった。メンタルを病んでしまった。そうして心理カウンセラーのもとに相談に来たということがあります。発達障害、またはその疑いのある学生が自分の障害特性やそもそも自分が発達障害であるという自己理解がないままに適性に合っていない就活を進めてしまうことが主な原因です。そうして二次障害として精神、メンタル不調をおこしてしまいます。

就活が始まる時期になると学生はみな一斉にリクルートスーツを身にまとい就活イベント、企業説明会へとせっせと精を出します。周囲の学生たちがそのような状態なので発達障害、またはその疑いのある学生も周りに流されるように、そして周りから遅れをとるまいと同じ方法、ルートで就活へ取り組み出します。
就活がスタートをして月日が経過をしてくると徐々に内定をもらう学生がでてきます。大学4年生の4月に就活スタートをしたとして早い学生では同月内に、遅い学生でも夏頃までにはどこかしらの企業から内定を獲得します。
一方で発達障害、またはその疑いのある学生はというと、なかなか内定をもらえずに苦戦をします。障害特性への理解がなかったり、または自分が発達障害であるという自覚がないと、そもそも自身の適性に合った職種への応募や自身に合った就活ルートから外れた活動をしてしまうからです。そのような就活を進めていても当然内定を獲得するのは難しく、先ほどにも書きましたが周囲の学生たちが徐々に内定を獲得して就活を終えていくなかで自分だけが内定をもらえない。前に進まない。焦りの中でなんで自分はできないのか。自分はダメな人間なのだろうか。そんな自責の念が強まったり自己肯定感が低下をしていき、そして精神、メンタル不調をきたしてしまいます。

ちなみにこれまで実際にみてきたなかで、発達障害やその疑いのある学生、その親御さんで障害への自覚や認識がない方々の場合、通常の学生と同じような就活をして内定がもらえない状態が続きます。どうやっても結果がでない。そのわけも分からない。そうしているうちに学生本人が疲弊をする。メンタルがボロボロになりかけた頃に精神科を受診してそこで医師から発達障害の可能性があるので一度検査を受けるようにいわれて発達障害であることが判明をする。そのようなパターンがありました。このような場合、就活のスケジュール面でも問題が出てきます。そこについてはこの先にある『学生でいられる時間は有限!』 でお話をします。

通常の学生であっても就活でなかなかよい結果が出ない状態が続くというのは、なんだか自分が社会から否定をされているように感じたりして辛いものがあります。発達障害やその疑いのある学生はそもそもの正しい就活方法や進むべき自分に合った道に気がつかずにそこから逸れてしまうことで余計に精神を摩耗することになります。
このような精神、メンタル面の不調をきたすと大学卒業のための学業面にも影響をしていしまい、大学自体にも通うことができなくなり留年をする可能性もでてきます。また考えたくはないことですが、生きていること自体が辛くなり希死念慮を抱くようになる可能性もあります。そのような事態にならないためにも学生、親御さんともに障害特性を理解したうえで、自身に合う正しい就活方法を取る必要があります。自身に合う正しい就活方法。ここについてはこの先コンテンツを広げていく中でお話をしていきたいと思います。